人生は全てが「経験するため」にあると私は思っています。
この奇跡的に生まれた人生において「人生とは何か?」と問われましたら私は必ず決まって「経験すること」だと答えてきました。
経験ほど人を成長させるものはありませんし、経験しない人生ほど味気ない寂しいものはないと断言出来るからです。
例えそれが辛い経験であっても、苦しい経験であっても、全ての経験は自分自身の血となり肉となるのです。この人生は楽しい経験だけではありません。逃げたくなるような厳しい経験も多々あります。しかしそんな経験を乗り越えた時にこそ、自分自身の成長を感じ取れるものだと私は思っています。
人間は生まれながらにしてこの社会生活の中に放り込まれるものです。家族も含めて、そこには多くの人間との関係や繋がりがあり、そしてルールがあり、また様々な出来事が波のように流れ込んで来ます。そして嫌でもいろいろな経験を与えられながら、その一つ一つの対応で人間の価値が決まっていくのではないでしょうか。
経験ほど自分自身を高めてくれるものはありません。何冊の本を読むよりもその何倍もの価値が、この経験には潜んでいるのです。例えば失敗した経験は、次の成功への大きな財産となるように、経験から学ぶことが測り知れないほどあるのだと知っておくべきでしょう。 どうか自分が臨終の時を迎えた時のことを想像してみて下さい。過去の人生を振り返ってみて、そこには様々な経験が思い出されてくるでしょう。そんな時に何も経験して来なかったらば、こんなに空しい人生はありません。そこには笑いあり、涙ありの経験だけが生きてきた証なのですから。
どんな経験をしてきたかがその人の人生そのものであって、その人の生き様でもあります。ですから経験することに臆病になってはいけません。どんな経験も間違いなく尊い財産なのです。先人を尊敬するということは、その方々が積んできた経験に対して敬意を表するのであって、その経験が私達の暮らしに繋がっているからなのです。
経験したことは宝物として、次の世代に繋がっていくものです。「先生」という言葉は「先に生まれて多くを経験してきた価値ある人」というように私は解釈しています。経験こそが人間を育て、経験こそが社会を作っていくからです。
でも昨今、この経験をなるべく避ける、安易な生き方を選択する若者が増えてきているように感じます。これは本当に勿体ないことですね。とにかくやってみて、それから考えればいいのです。やる前から出来ないことを想像してしまい、その経験から逃れる行為は、生きるという素晴らしき時間の無駄遣いと言ってもいいででしょう。
そんな私もこの50年以上でいろいろな経験をしてきました。まあ、無謀な性格でしたから周りからはヒヤヒヤされていましたが、そんな一つ一つの経験が今の私を作っているのだと本当に感じています。どん底に落ちては這いあがり、また落ちては這い上がりの連続でした でもその経験があるからこそ、こうして人様に人生を語っているのだと思います。もし私がそんな人生の経験から逃げてばかりいましたら、今の私は存在しません。こうしてこのブログを書いていることも無かったでしょう。私の過去の経験があるからこそ、誰にも負けない自信があります。ですからこうして断言出来るのです。
そして今思えば、辛い経験や苦しい経験ほど今では思い出に残っていて、自分自身の人生の源になったと感じずにはいられません。ですから今現在、辛い経験をされている方や、苦しい経験をされている方は、それを逆に楽しんで欲しいと思わずにはいられません。 そこから逃げずにその壁を乗り越えた経験ほど貴重なものはありません。一回りも二回りも大きくなった自分に気が付くはずです。時が経ち振り返ってみますと、今のその経験がどんなに大切な時間だったかが必ず分かる日が来ます。何故ならこの私はそうだったからです。そうこれも経験したからこそ言えるのです。
今の右寄りの政治も同じことが言えます。戦争という経験をしていない政治家が殆どですから、戦争に対する恐怖心が無い・・・これはまさにあの戦争という無謀な恐怖を経験していないからこその悪い例と言えるのではないでしょうか?
もしあの悲惨な戦争を経験している方々が中心にいましたら、今のような決定事項は生まれなかったと思います。経験したことによって「もう二度と繰り返さない」という決断が生まれるのです。もっと早くに多くの戦争経験者からの話しの場を作っておけばと感じるのは、私だけではないはず 運営者の方は存じ上げませんが、とても素晴らしい言葉をこちらの経験が人をつくるというサイトで見つけましたので引用させて頂きます。
以上、本当に的を得た内容だと感心してしまいます。
こうして見ますと本当に経験することの素晴らしさがご理解頂けるのではないでしょうか。経験をしていないということは「知らない」ということに等しいのです。
この「知らない」ほど勿体ないものは無いのではないしょうか。「知らない=無い」ということです。 この人生で有るものを知らないというのは、人生を無駄に過ごしてしまっていると言っても過言ではありません。
楽しさも苦しも、悲しみも優しさも経験したからこそ知るのです。だからこそ私は今回のテーマにこの「人生は経験だ!」という選択をしました。
このブログで一人でも多くの方々が、この経験について臆病にならないように祈って止みません。
感謝
下村しげお
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