「7つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィーによって書かれ1996年に出版された書籍(原著の初版は1989年)のことです。
余りにも有名ですので、皆様もご存知の方が多いのではないでしょうか?、まさに良書と呼ぶに相応しい本ですから、私も何度も読み直したり、弟子以外のみんなに紹介させて頂いたりしております。
そして読まれた殆どの方々から「考え方が変わった」「気持ちがスッキリとした」「人生観が変わった」・・・という喜ばしい声を頂いております。それ程数少ない本物の本と言えるではないでしょうか?
この「7つの習慣」とは下記のような設定となっております。この設定だけ眺めているだけでも身になることが実感出来ますね。
Ⅰ.私的成功→Ⅱ.公的成功→Ⅲ.再新再生へと続く内容は、まさしく人生におけるバイブルと言っても言い過ぎではありません。そしてこの本は読み終わって本棚に入れておくべきものではなく、何度も都度読み直して然るべき本と言えます。ざっとめくっていくだけでも、その内容に意識は再燃しますし、また新たな気づきが得られるものです。多分、私にとっては人生最高の本ですから、まさにこのブログでも紹介するには打ってつけだと感じています。
”7つの習慣”を読んで影響を受けたことはいろいろありますが、全て書いていたら止まらなくなってしまいますので、一番入りやすい「私的成功」を中心に書いていきたいと思います。何故なら昔の私に一番欠けていた主体性の無さなどの私的部分の欠陥を明確にした部分だからです。
この出発点となる第一の習慣は「主体性を発揮する」です。人は誰でも“自分の反応を選択する能力”を発揮できるということです。例えば、人の発言で不機嫌になることも、苛立つことも、感謝することも、そのように反応することを自分で選択しているのです。イヤイヤ憂鬱で会社に行くことも、喜んでウキウキして会社に行くこともです。
この自らの反応の仕方を主体的にコントロールし、周りの状況に左右されることなく、率先的に状況を改善する行動を起こすことこそ、それがまずもって求められる能力です。こう書き出しますと当然のことのように感じますが、まさしく私に欠けていた部分でもありました。そう主体性ではなく、その逆の「依存性」が常に私の思考習慣にはあったのです。
この「依存性」は“自分の反応を選択する能力”を他人に委ねたり、または感情に支配された言動を繰り返したり、周りの状況に左右されては焦ってみたり、率先的に状況を改善する行動に欠けていたりと最低です。私が私のメンターから最初に指摘された部分がこの主体性の無さ、依存性、焦り、感情的・・・です。
第二の習慣である目的を持って始める部分では、その他力本願から行き当たりバッタリの人生を送っていました。とにかく稼ぎたいという漠然的な願望だけで、具体的な目的などは持ってはいませんでした。ここで人生の最後の姿を思い描きながら、自分自身が自分自身をどう創り上げたいか決めることの大切さを学んだことは言うまでもありません。
ここでは“ミッションステートメント”と呼ばれる、個人的な憲法、または信条を書き上げるように勧めています。あなたはどうありたいのか?、自分の行動の基礎となる価値観や原則を文章化にするのです。そしてこのミッションステートメントをあらゆるものごとを計る”ものさし”として使うのです。ですから私なりの“ミッションステートメント”を作成しました。そこで自分の明確な目標なるものを導き出すことが出来たのだと思っています。
第三の習慣である「重要事項を優先する」では、書き出したミッションステートメントに照らし合わせて「重要なこと」を優先する時間管理を徹底しました。電話や会議や接待などの単に「緊急なこと」に振り回されることなく、また、遊びやテレビや待ち時間などの「重要でないこと」に流されることなく、「重要なこと」を優先することです。それから時間管理が上手くなったのか、重要な時間を有効に使う習慣が身に付いたように感じます。
このようにして、私自身も「私的成功」部分で大きく変わっていったと思います。私が変われたのですから他の方が変われないはずがないと、今では自信を持って断言出来ます。人間は変われるのです。そう、思った通りの人間になることが出来るのです。よほど自分を変えたくないという方以外は、間違いなく人生を変えることは可能なのです。もちろん簡単なことではありません。でも「変わる」と決断した覚悟があれば、この人生は驚くほどの変化を用意してくれているのです。
私自身の”7つの習慣”を読んで影響を受けたことのさわり部分を書いてみました。如何ですか?、みんな最初から出来ているわけでは無いのです。みんな長所短所があって今があります。その長所を伸ばし、そして短所を削っていく作業をやる覚悟さえあるのであれば、この「7つの習慣」を是非とも実践してみて下さい。まだ読まれていない方はもちろん、一度読まれて本棚にしまってある方も、どうかもう一度命がけで読み直してみて下さい。全てはそこから始まるのです。
感謝
下村しげお
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