私が知る限り、億万長者と呼ばれるレベルの人達は100%読書が好きな人が多いです。
私も常日頃から少しでも時間があればつい本を開いて、新しい知識を深めたり、他者の経験から何か得られるよう務めています。私の友人や仲間である成功者、億レベルで資産を構築していらっしゃる方々は話をしても本当に沢山の本を読んでいることが感じられます。では、億万長者は何故これほどの読書をしているのでしょうか?
読書量と収入は正例する
実はある統計によりますし年収と読書量は正比例するという統計も出ているようです。
マイクロソフトのビルゲイツは学生時代にはなんと年間300冊以上もの本を読破していたようですし、投資王ウォーレン・バフェットも1日の3分の1は書籍や雑誌、新聞などから情報を得ることに時間を割いているそうです。また、世界トップレベルの投資ファンドマネージャーのジョン・テンプルトンは「自分自身を生きた図書館にせよ!!」と語っているように、”読書”というものが成功するうえでどれほど大切なものかがよくわかるかと思います。
読書によってどれほどの恩恵が得られるか?それは年間約300~500冊以上の本を読んでいる私自身がこの”読書”によって様々な恩恵を得られたと感じることがこれまでにも多くありました。
本を買って読む場合、多少の投資(と言ってもビジネス書であれば一冊1,500円~数千円程度)は必要ですが、そのメリットから考えるとどれほどのROI(費用対効果)が得られるか計り知れないものがあり、しかも良質の本から得た知識や身につけたスキル、新しい習慣はその後一生に渡って使えるものにも成りうるものですし、これほど投資先として効率の良いものは本当に読書以外ないのではと考えているほどです。
「知は力なり」という言葉がありますが、「知る」だけではダメです。
そのような読書の仕方をしている人がなんと多いことか…。知ってもそれを使わなければ自分に取ってなんの役にも立ちません。
「知る」という行為は脳にとって快感要素でもあるので、ただ暇つぶしで知識を得て楽しむなら別ですが、実際には受験勉強や学校での読書と違い、成功するための読書というものは「得た知識は使ってなんぼ」というものだと私は思っています。
いくら頭に沢山知識を詰め込んでもそれを自分の現在の状態を向上させるために活用できなければ”知る”意味もそもそもないし、ただの時間の無駄になってしまうと考えているからです。
なので私は読書しながら何かピンとくることが書いてあったら例え読んでいる途中でも一旦その本を閉じ、即実行に移すことを心がけています。でなければ脳はすぐに忘れてしまうので「あ~いいことが書いてあった」で大抵は終わってしまうからです。
目的を持って読む
また、読書する際は目的を持って読むことが大事です。
つまり、なんの意味もなくただ文字を追うのではなく、「そもそも自分はこの本から何を得ようとしているのか?」「この本を読んでどんなことに役立てようと思っているのか?」を読む前に目的意識を設定しておくことで読書の効果が何倍にも高まります。脳はフォーカスしたものに集中する特性を持っているからです。
ですから目的をきちんと持って読書することで大量の情報の中から脳が勝手にその重要な部分を拾いだしてくれるわけです。
あと、本は教科書ではありませんから、何も最初の1ページから順を追って開いていく必要はありません。もちろん最初から読んでもまったく構わないですが、そうしないと意味がつながらなくなるのは大抵は小説やストーリー設定のある本だけでビジネス書の大半はだいたい何処から読んでも大丈夫なようなものが多いです。
また、どんな書籍にも無駄(自分にとって特に必要ない情報)な部分は少なからず存在しますし、時間を短縮してより最大の効果を得るためにも斜め読みや飛ばし読み、巻末からさかのぼって読んだりすることもあります。読む時間を予め決めてタイマーを設定して読むというのも非常に効果的です。期限があるとそれだけ脳が集中力を増しますから一度の読書で入ってくる情報量も変わってきます。
以上の読書のコツは非常に使えて、その効果を感じますからぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
読書スキルを極めたいという人には”速読術”というスキルを身につけるもの良いでしょう。私も学びましたが、このスキルを身に付ければ本を読むスピードが相当に速くなります。あと、速読術は特に右脳を使って活性化させるテクニックが多いので、このスキルを学んでからはアイデアや閃きの機会もそれまでとは違って相当増えたように感じます。
読書習慣があれば人生も変えられる
億万長者が必ず持っている読書習慣、あなたも成功を志しているのであればぜひ読書習慣を身につけてみると良いかもしれません。
私が読書習慣を持つきっかけになったのは、学生の頃に司馬遼太郎先生の「竜馬はゆく」にハマって、それはそれはもう取りつかれたように幕末の本を読み漁っていました。そこで得た日本の歴史や人物の思考習慣・行動力・直感など、今でも役に立っていると実感出来ます。まさに一生モノの投資だったわけです。
その後、ずっと読書習慣は続き、それ以外の様々な経済書や自己啓発本を暇さえあれば読んでいます。あと本屋に寄るたびに、今どんな本が売れているのかのリサーチも欠かしませんね。売れている本にはその時代の背景や物語る要素がなんらかあるわけでビジネスや投資を行ううえでのヒントに繋がったりするからです。もちろんそこで興味があった本は間違いなく即買いです。
本には良書はもちろんありますが、そうでもない本もあります。ただこの良書に巡り合った時は、読み終わったら本棚にしまわずに、必ず何度も読み直して下さい。一度目と二度目ではその感じ方も違いますし、またその本の内容を自分の言葉に置き換えられるようにするべきです。でなければただ読んでは忘れ、読んでは忘れの連続で、何の知識も得られない読書をしている方は結構多いのです。それは本当に勿体ないことです。
億万長者が必ず持っている習慣はこうした読書の積み重ねの上に成り立っているのです。読書とは最高の知識を得る手段であり、また自分を高める最も適した方法でもあります。この読書で人生を変えてしまう方もいらっしゃるほど、本とは最高のメンターと言ってもいいでしょう。こうした身近な方法で知恵を付けられる方法は「読書」以外には無いでしょう。自分ひとりで実践出来て、自由な時間でそれを得ることが出来ることは本当に素晴らしいことです。
やはりビジネスオーナーという立場にいますと、知恵のある方と無い方とはすぐに分かります。言葉遣いや言葉の語彙、会話内容が全く違うからです。それはこの「読書」にどのぐらい時間を費やしているかのバロメーターにもなります。やはりビジネスを最大限効果的に成長させていく上で、この知識量と経験量(読んだことを実行したかどうか)のあるなしでは、やはり前者とのマッチングを望むのは当然の結果です。読書によって得られる懐の深さが身体から滲み出るのでしょう。そのような方と話しているとやはり時の経つのも忘れて楽しいものです。
こうして「読書」一つ見てきても、これが人間的にも、事業的にも非常にメリットがあることがお分かりになるでしょう。億万長者が必ず持っている読書習慣とはこうした繋がりがあるものなのです。一方から物事を見るのではなく、他方からも物事を判断することが出来るこの知恵は読書様様です。どうか皆様もこの「読書習慣」を身に付けてみて下さい。時には全く知らない本を読む・・・なんてことも楽しいものです。人間何に興味が湧くかは分からないものですからね。
感謝
下村しげお