「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
誰もが知っている結婚式に誓う言葉ですね。
この言葉、私は大好きなんです。
先日も姪っ子(姉の長女)の結婚式がありまして、この問いかけに「はい」と宣言する姪っ子を、涙しながら見つめていた義兄を今でも思い出します。とても良い結婚式でしたから。
実は私の次女も昨年籍を入れまして、今では愛する旦那と楽しく暮らしています。
そんな二人は「結婚式は自分たちでやりたい」と私に一切頼らず、二人でお金を貯めている姿を見ては、父親としてとても誇らしく感じています。親バカですが素敵な夫婦ですね。
でも2018年の統計をみますと、結婚した3組に1組が離婚しているという現実があるようですが、何かとても寂しい気持ちになるのは、私だけなのでしょうか?
もちろんDVや子どもに対する虐待など、世間を騒がせている問題は論外です。また浮気やギャンブルなどに狂っては生活資金を家に入れないなんて夫も当然いけません。
ただ普通に言われる「性格の不一致」という離婚の原因第一位に関しては、もう一度だけでも、先に書いた結婚式での宣言を思い出してほしいと願ってやみません。
いくら愛し合っていても夫婦になれば、それはそれはいろいろなことがあります。仲の良いこともありますが、もちろんケンカだってあります。それは本当に普通のことです。
私自身も、会社員を辞める時、事業が思うようにいかなかった時、お金を稼いでお金に狂った時、騙されて全財産を失った時、私には守るべき妻も小さな子供もいましたから、、、
それは妻は辛かったと思います。でもそんな時も妻は黙ってパートを見つけては家計の補てんをしてくれました。今でこそ当時の文句を言いますがその当時は何も言わなかったです。
妻曰く、「私が選んだ人だから全て私の責任なの」ということです。当然に妻の実家から心配の声も聞こえましたが、妻は毅然として私たち夫婦の中には入れませんでしたから凄いです。
別に私の妻が凄いと自慢をしている訳では決してありません。ただこうして夫婦がしっかりとコミュニケーションを取って、家庭内の問題を解決することは大事だとは思っています。
もちろんどちらか一方だけではいけません。いけなかったことはキチンと謝罪して、これからどうしていくか?を伴侶である相手と真剣に考える時間を持つことは重要なのですね。
でも・・・・・
夫婦って何でしょう?
愛し合って、付き合って、「この人と結婚しよう」と決断して、家庭を築いても尚、離婚してしまうには、他人には分からない、それ相応の理由が当然にあるのかと思います。
人間って間違う生き物です。
人間って変わってしまう生き物です。
時にどんな契りを交わした相手でも、別れを選択することの方がお互いのためになることもあるのでしょう。私はそれを否定はしませんし、逆にそれはそれでありだと思っています。
時代は変わりました。
結婚という意識が軽くなったのかも知れません。テレビではよくシングルマザータレントなるものが一つのカテゴリーになっていますからオヤジである私から見たら不思議です。
ただ大事なのは、別れなくとも別れても、お互いが不幸になるのだけはいけません。どうかその別れが二人にとって、子どもがいれば子どもにとっても良い選択とすべきです。
ちなみに成功者の離婚率って非常に高いんです。お金の不自由がなくなると人は家庭としての見解よりも、個人としての見解を優先することが多くなるのでないかと思います。
成功するまでは夫婦で力を合わせていたにも関わらず、いざ「成功という果実」を手に入れるとお互いの相互依存関係が無くなって自己主義中心な思考になるのかも知れません。
これがいいことなのか、悪いことなのかをこのブログで問うつもりは毛頭ありません。そんな権利は私にはありませんし、人様の人生を肯定や否定するつもりも毛頭無いからです。
ただ現実問題としてこのようなケースが多いのが事実なのは言うまでもありません。また世間でも離婚ぐらいでは驚きませんね。ただ子どもにとっては大きな問題なんです。
お父さんとお母さん、どちらも大好きなのに、どちらか片方に付いていかなければいけない、またどちらか一方とは別れなければいけないなんて、本当にかわいそうなことです。
だからここでもう一度「夫婦」について考えてみましょうよ。
だからこそもう一度「家庭」について考えてみましょうよ。
夫婦になると決断するということは「夫(妻)以外の異性関係を断つことを決める」ということです。その覚悟があるのかどうか、もっと真剣に考えてみるべきではないでしょうか?
繰り返しますが、どうしようもない離婚もあると思いますので、一概に離婚を否定をすることは当然にありません。ただもし離婚をするのなら素敵な離婚をしてほしいとは思っています。
素敵な離婚とは憎しみ合って別れるのではなく、また昔のような仲の良い友達に戻るというお互いを認め合う離婚です。
せっかくご縁があった相手なのですから、そこは籍だけの問題だけでなく人間同士、最高のパートナーに変わりはありません。
これから真剣に結婚を考えている方で、このブログを読まれているのであれば、もう一度冒頭の言葉を思い出して下さい。
そして繰り返し繰り返し自分に言い聞かせてみて下さい。本当にあなたはこれを誓えますか?
「あなたは隣の方を、それが健康であろうと、病気になろうとと、楽しい時も、悲しい時も、お金がある時も、お金が苦しい時も、それでも相手を愛して、そして敬い合い、慰め合い、助け合い、死ぬまで添い遂げることを誓いますか?」
感謝
下村しげお