私自身、正直信心深い両親のもとに育ったのですが、若い頃は何故だかあまり信心とは縁遠い人生を歩んできたように思います。
「自分さえ良ければそれでいいんだ・・」なんてクソ生意気なセリフを吐いては、夜な夜な出かけては両親をよく泣かせたものです。
まるでこの地球は自分中心に回っているかのような言動に、敵を作ってはケンカをしたり、「人生なんて何とかなるもんだ」なんてナメまくってました。
何かに躓けば、その原因を他人のせいや周りのせいにしては自己防衛に走る始末、あいつが悪い、学校が悪い、会社が悪い、そう世間が悪い・・です。
そんな思考をしていましたから、当然に待っていたのは「現実社会の厳しさ」です。まだその当時は一つの会社に一生勤め上げるという時代でしたが、
私ときたら、放浪するかのように転職を繰り返してはもがいていました。そんな時でも「こんなはずじゃない」なんてプライドだけは誰よりも一人前でした。
でもそんな生意気なことを言えば言うほど、腐っていく人生に、生きる希望もなくなり、とうとう生まれてきたことさえも恨むようなっていきます。
そんな時に、本など読まなかった私が一冊の本に出会うことになります。それは成功法則なる本ではありませんが、私の思考を完全に覆しました。
それが矢沢永吉氏の「成りあがり」です。
貧乏な子ども時代から、いろいろな困難を乗り越えて「キャロル」として成功、そして予期しない解散後も屈せずに、更に活躍する信念の強さに憧れました。
「成りあがり」には明らかに成功法則がありました。その当時は成功法則なる言葉に馴染みはありませんでしたが、今思えばこれが成功法則の入り口でした。
それからナポレオン・ヒル氏の「思考は現実化する」などの成功法則の本を読み漁りました。松下幸之助氏、D・カーネギー氏、ジェームズ・アレン氏・・・などなど。
それらの成功法則の本の全てに、「感謝の気持ち」の大切さが説かれていました。今まで尖ったナイフのような私にそれは人生を覆すような出来事だったのです。
感謝?
でも成功者のほとんどが、こに「感謝の気持ち」を持って事業を成功させている事実に、今までの生意気な自分を恥じ始めていたのは本当のことです。
他人のため?
今までの、他人のことよりも自己本位な私にはあり得ないこの思考に「何故人生が上手くいかないか?」の原因が分かったようなつもりになっていきます。
謙虚さの重要性?
自分自分と、貫き通すことが大事だと思っていた私ですから、「謙虚さが成功に大切」なんて目からウロコです。ウソだろ、マジかよ・・です。
まず他人を幸せにする?
これって綺麗事だろ?、と本を読みながらも自問自答の毎日です。まず自分が幸せにならなきゃ意味ないじゃん。他人はその後、ねえ、そうだろ?、普通そうだよね?
私利私欲は捨てる?
欲望があるから稼ぎたいんだよ、お金お金お金、そうお金さえあれば何でも出来る。人生がバラ色に変わって偉くなれるんだ!、それが欲望ってもんだよね?
成功脳への変換?
今までの自己本位な私は、完全な貧乏脳だったのです。そう頂戴頂戴と手のひらを見せては乞食のように依存しては、それが叶わないとイラついていた。
目標設定の重要性?
えーい面倒臭い。目標は金儲けそれだけ、それさえあれば他には何にもいらない。みんなそう思って生きているんだよよ、それが目標。金儲けが目標でいいでしょ。
こんな私でも出来るのか(変われるのか)?・・・
こんなやり取りを自分自身にしながらも、胡散臭さを感じながらも、何故か引き込まれていく自分を感じました。それが成功法則・・・本当に?
私は、自分を騙すように、とにかく日々の生活や思考習慣を転換していきました。最初は当然無理がありました。過去の思考習慣はそう簡単には消せません。
でも何度も何度も失敗しながらも、それでもこの成功法則通りの言動に努めてみたのです。全てに感謝し、謙虚に、人のために、私利私欲を捨てて・・・
そうこうしているうちに、私の人生は大きく変わっていくことになります。ギスギスしていた渇いた魂から、他人の笑顔が嬉しくなっていく不思議な感動。
殴っていた拳を開いて、手を取り合うように変わっていきます。まず愛する心を優先して人に接するように意識的にしていくと周りが変わっていくのです。
最初は無理がありました。でも来る日も来る日もそんな思考習慣・行動をしていたら、何故か気がつかないうちにそれが自然になっていく自分。
気がついたら、私は成功者の仲間に囲まれて、多くの事業を展開するようになっていきます。これって本当のことです。だからやってみな!、なんです。
人生で大切なことはすべて成功法則から学んだ。
はい、その通りです。そして今ではその成功のお手伝いをする側になるなんて、あの当時の誰が想像したことでしょう。未だに信じられない自分がいます。
オヤジ、オフクロ、成功法則の神様はいたよ。
今の私は常に感謝して、常に謙虚にして、世のため人のために生きています。もう私利私欲もありません。あるのは他人の笑顔だけ、そうそれだけです。
環境は変えることが出来る。
この言葉だけはどうか覚えておいて下さい。今、どんな苦しみに遭っていたとしても、今、どんな悲しみに打ちひしがれていても必ずに変われるのです。
全ての結果には原因がある。
そう、自分自身が「変わる」と決断さえすれば、その瞬間から変われるのです。これは私が経験して来たことですから声を大にして言いたいのです。
今このブログを読まれて、過去の私のような貧乏思考習慣をお持ちの方は、是非とも信じてみて下さい。そう信じるのです。まずは自分自身を信じるのです。
最後にもう一度書きますね。
成功法則で環境は変えることが出来る。
そう、人生で大切なことはすべて成功法則から学べるということをです!
感謝
下村しげお