日本そして世界はこれからどう変わっていくか

お金の話

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本日は、「今後、日本そして世界はこれからどう変わっていくか?」について少し考えてみましょう。  

 

まず一番に間違いなく考えられることは日本を含めた世界の「ボーダレス化」そして「フラット化」です。  

 

企業の事業展開が国境を越えて世界規模に広がり、国籍が意味をなさないほど活動の場が国際的に広がっている現象と言えば分かりやすいでしょうか。国境による制約が、インターネットなどの情報技術や輸送手段の発達、企業による海外現地生産の推進などにより緩くなってきたことが背景にあります。  

 

その一方で、政治的には民族紛争や地域経済での連結強化によって逆に制約が強くなっているという側面も見受けられます。グローバルな事業展開を行っている多国籍企業は、世界規模での企業統合や各国間での連結維持および強化などを通して、国際的な競争優位を築いていく上で、そのような側面も考慮してグローバル戦略を練っていく必要があるでしょう。  

 

つまりは国観という今までの考え方から、世界観で事業が展開される時代という意味です。  

 

またグローバル戦略とは、世界市場を一体として捉え、世界市場に共通する需要(セクメント)を発見し、それに対応した財(商品及びサービス、コンテンツなど)をできるだけ多くの国や地域へ供給するものです。そのために最も効率的に生産と供給ができるような世界的な供給体制を構築しようと考え、研究開発、企画・設計、生産、物流等々各拠点について、最も適した国・地域で集中的に立地することで、いわゆる規模の経済のメリットを享受しようと考えます。  

 

かつての日本企業は、開発や生産を日本国内で行い、そこから世界に向けて財を輸出することがほとんどでしたが、円高が続いた一時では新興国市場の攻略を視野に入れて、その機能や活動を展開する上で最も比較優位にある国・地域にその機能や活動の拠点を置いています。一昔前では考えられませんでしたが、研究開発機能を日本以外に設置する日本企業も今日では決して珍しくはありません。  

 

先端技術は国内、汎用技術は海外とのかつての常識は既に終わりを告げているというわけです。   この時代の流れに乗り遅れますと、日本は海外から取り残され孤立する恐れがあります。ですから島国根性の鎖国意識を捨て去り、国際化転換を図らなければいけません。もう日本独自で国内農業を含めた産業を国が守っていく時代は終焉を迎えました。TPP問題然り、諸々の関税等も撤廃に向かい、それこそ自由競争に時代への突入です。  

 

また極論ですが、居住地域も国の拘束を受けずに、自由に選択することになるかも知れません。ですからどこで事業をしてどこの国に税金を納めるかは個人の自由です。これは魅力のない国にとっては死活問題です。ですからその国々にとって「何が売りか?」は国家においての最重要課題となるのです。  

 

経済とは情報です。その情報がインターネットで世界を飛び回る以上、このような人間の動きも物の流れも当然に変わってきます。日本に住む必要性があるのかないのか?、その判断が求められてくるでしょう。また国家同士の共同技術提携は当然に起こってきます。経済の世界においては政治にある国家同士のトラブルは関係ありません。そこの柔軟性を持たなければ、もう生きてはいけない時代なのです。  

 

今まで書いたことはあくまでも考えられる想定ということで、絶対にこのようになるというものではありませんが、この世界のボーダレス化やグローバル化は間違いなく起こり得ます。もう英語が話せないようではビジネスにはなりません。日本の文化は大切にしながらも、共通言語である英語での世界との情報交換は必須です。そんな中でこの日本はどこに向かっていくのか?  

 

ここはとても重要です。

 

しかしそんな時代の流れに逆行しているのがこの日本なのです。アメリカ、ヨーロッパはもちろん、あの中国でさえこのボーダレス化やグローバル化を視野に入れて行動しています。この太平洋地域での力を誇示したいのも、逆を考えればその思考の現れでしょう。それ以外でもアフリカ、オセアニアももちろんこの中に含まれます。  

 

この経済において世界が一つになるのです。それぞれの長所を生かしながら、国としての経済力を上げていく・・・これこそ「日本そして世界はこれからどう変わっていくか」に通じるポイントだと私は考えています。情報化社会とはこのようなものを指すもので、本当の情報化変革時期はこれからです。農耕文化社会から工業化社会に脱皮した以上の大きなうねりとなることでしょう。  

 

そこでこの日本は、この情報化社会においてどのような立ち位置を示していくのか?、ここは本当に大きな課題です。戦後の日本はこの工業化社会において「世界の工場」と言われ高度成長を迎えました。そしてその地位は現状、韓国、中国、もっと言えば東南アジアにその地位は奪われています。この日本という国がこれからの情報化社会において、リーダーシップを発揮出来るかどうか・・・です。  

 

この問題をしっかりと見つめ直さなければいけません。この日本の本来あるべき姿が「勤勉」「誠実」であった訳です。頑なな職人気質こそ日本の魅力でもあるのです。それを生かさない手はありません。この情報化社会において、この勤勉さ、誠実さをどのように活用していくか?・・・まさしくそれが問われる21世紀ではないでしょうか?  

 

私はもっと柔軟性を持ち、国際意識を身に付けるべきだと思います。もっともっと海外に飛び出し、大きな視野で物事を見ることの出来る教育こそ必要ではないでしょうか。その為には「教育改革」は必須です。今の子供たちが世界で物怖じせずに、堂々とビジネスを展開出来る資質を磨かなければいけません。ゆとり教育もいいですが、まずは国際感覚を身に付ける必要があります。  

 

その為の海外留学制度の補助金は絶対に必要なのです。格差社会は結構ですが、教育こそは平等に与える必要があります。日本は資源のない国です。あるのはこの人財です。この日本の歴史を見ますと、やはり必要な時に必要な人財が現れているのがよく分かるはずです。この国は敗戦国としてアメリカさんの面倒を見て貰う反面、防衛費にお金を注ぐ前に、この人財育成に力を入れなければいけません。  

 

しかし、私の拝見するところ、この日本は政治が優先し、経済が政治に媚びを売っているとしか思えないほどの言いなりです。いいですか?、逆です。まるで正反対なことをこの国はしているのです。幕末の黒船来航のようなインパクトある経済的爆弾が必要ですね、この国は。本当に未来を憂いているのであれば、今からどこにお金を使うかをアホな政治家ではなく、年寄り社長を除く若い経営者で変えていかなければいけません。  

 

本当にこれからの日本そして世界は変わっていくのです。そしてこの日本がそれに付いて行けるかどうかは若いアナタに掛かっているのです!!  

 

 

 

感謝

 

下村しげお    

 

 

 

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