今回は「就職活動と面接のポイントとコツ」について考えてみましょう。
社会人となる前に、必ず通るハードルがこの就職活動でしょう。この就職活動こそ自分の人生を決める大きな第一歩です。ですから慎重に行わなければいけませんし、安易な妥協はしない方がいいでしょう。
新卒の離職率についてはよく「七五三」と言われます。入社3年で中卒は7割、高卒は5割、大卒は3割が離職するという現実を考えますと、やはりこの就職活動は特に真剣に行うべきです。
まずは自分の特性をよく見極めて、どんな業界・業種が自分には合っているのかをよく見つめ直す必要があります。そしてその業界が現状及び将来的にどのようなポジションになるかなど、その業界についての勉強は必須です。 またこれは何度も言うことですが、実際にその業界で働いている方の意見を聴くことは、とても重要です。周りから見る視点と中から見る視点では、全く違ったものである場合もありますので、そこは惜しみなく行動すべきでしょう。
「そんな知り合いはいない」
というマイナス思考は止めにして、「探し出す」という気合いも必要なことです。
とにかく業界のターゲットを絞るべきです。面接官で嫌う原因の一つに、意味もなく様々な業界を渡り歩いている方です。私も面接官をやった経験がありますが、「この子は本気でうちの会社(業界)に入りたいのか?」という不信感が出てきます。ですから就職活動は一つの業界とまでは言いませんが、ある程度絞って行う必要があります。
繰り返しますが、安易な理由で業界を決めるのではなく、本当に未来の自分にとっての第一歩として、理想かどうかをよくよく考えて行動するべきです。仮に転職する際にもスキルアップでの転職が可能ですので、そこは十分注意しましょう。 私は大学の頃、この就職活動を甘く見ていました。ですから「何か面白そうだな」という曖昧な印象で、行き当たりバッタリの就職活動をしてしまったのです。その結果どうなったか?
はい一年で退職してしまいました。
それからの転職人生(社長業を除く)は正にバラバラの業界です。これではスキルアップなど出来るはずもありません。今でこそ笑い話にはなっていますが、やはりこれは私の失敗談として決して真似して欲しくはない部分です。この失敗でやはり大変苦労しましたので、そこは皆様には同じ苦労はして頂きたくはありません。
さて業界が決まり、面接の段階に入ってきます。この面接で一番大切なことは面接官に伝える印象です。面接官も人間ですから、やはり好き嫌いで判断することが多々あります。当たり前のことですが、やはり礼儀よく清潔で明るい元気な態度は、面接官も好感を持ちますし、それがヤル気という形で面接官に伝わっていきます。
そして何より「どうして自分の会社に入社したいのか?」という質問に対しては、しっかりと簡潔に答えられるようにしておかなければいけません。やはり面接官も自分が働いている会社に「どうにか入社したい」という熱意は嬉しいものがあるのは当然ですから。
ここでよくある失敗例としまして、自信が過剰な自己満足になってしまう方がいます。いかにも「私は凄いんだ」という態度や言動は、あまり強調しすぎてしまうと嫌味になってしまいます。やはりまだこの日本には謙虚さが必要であり、その謙虚さの中に秘める熱意こそ、面接官にとっては印象がいいのです。さりげない決意を面接官にいかに伝えるか、これは何度も練習する必要があるでしょう。
何と言っても一発勝負の面接ですから、この練習はやりすぎるということがありません。とくに第三者で練習をして、その時々の感想を聴くのがいいですね。本人では気づかない癖や、言葉の言い回しに問題があることは、他人が見るとよく分かるものです。
また自己PR文も戦略としては絶対に欠かすことの出来ないものです。でもよく「自己PR文の書き方」という本を参考にして、その通りに書いてしまう方がいらっしゃいますが、面接官も相当な数の自己PR文を読む訳ですから、まるで同じような内容のものでは飽きてしまいます。何度も言いますが面接官も人間ですし、何年前かは自分も面接される側だったのですから、そこはよく理解しているでしょう。 そ
んな面接官に「おやっ?」と思わせるエッセンスは、この自己PR文には取り入れるべきです。例えばこの会社に入る為に、今までどのような活動をしてきたのか?とか、もっと言えば長所だけでなく笑えるような短所も組み込むことで、読む側も楽しめます。いかに読んでもらい自分を知ってもらうかが大事なのです。
私は面接だけは得意でした。倍率100倍の難関も通った経験があります。別に自慢でも何でもありませんが、受け答えのスキルが高かったのでしょう。想定外の質問にも閃きでシッカリと答えてましたね。これが今の巻き込む力となったのかも知れません。それと「この会社に入ったら絶対に損はさせない」という意味不明な自信がありましたから、それが伝わったのでしょう。
また自己PR文には「飲みニケーションが得意、多彩な芸あり!」書いたものです。思った通り面接官はこの部分を聴いてきましたね。まあ、大したことは出来ないのですが、モノマネやエアギターなどを披露したこともあります。とにかく目立つこと、そして「こいつ面白いな!」と思わせたらこっちのものです。要はイニシアチブをいかに握るかにかかっているのですから。
本日は「就職活動と面接のポイントとコツ」を私の経験から書いてみましたが、少しは参考になりましたでしょうか? 就職活動も所詮は戦争です。誰かが受かれば誰かは落ちるのです。そんな戦争に遠慮は必要ありません。
この社会はそのように出来ています。もちろん協調性は大切ですが、やはり勝たなければ意味がありません。
将来は起業を考えている方も、この社会人第一歩は重要です。その会社や業界で何を得るか?、そしてその知恵や人脈をいかに使って起業するのか?・・です。
どうかこの「就職活動と面接のポイントとコツ」が少しでもお役に立てましたら幸いです。
感謝
下村しげお
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