よくメディアなどで、成功された方々が脚光を浴びているのを見かけます。記録を出した、金メダルを取った、賞をもらった・・
事業家はもちろん、アスリートや芸術家や芸人などなど、人々は何か事を成すと、こぞって大騒ぎするのが大好きみたいですね。
まあ、これはこれでとても結構なことなんですが、
この脚光の陰でどれほどの努力をして、どれほどの苦難を乗り越えて来たかにスポットを当てることはあまりありません。
サクセスストーリーの美しさだけをフォーカスすることは、ある意味、安易な成功願望を増幅させる危険性があるように思えてなりません。
彼ら彼女らが、そこまでの結果を出すまでに、どれほどの血と汗を流して来たかも知らずに、
ただただチヤホヤされることだけを見てしまうことは、本当に危険なことです。
確かに、そのような憧れがキッカケになることは十分にあり得ます。
ただそこには成功者の陰の部分をしっかりと理解した上でなければいけないと思うのです。
本当に一般の方々は成功者の日向部分しか見ないものです。
この世界は日向があれば、それと同等の日陰があることを是非とも知っておくべきでしょう。
その現実から目を背けることは決して良いことではありません。
偉人伝もその功績ばかりが一人歩きしてしまい、その功績を挙げるまでのハンパない努力をもっとクローズアップすることが重要です。
そしてこのような方々は、また冷めるのも早いのです。
記録が出ない、メダルを取れなかった、賞から漏れたなんてことになりますと、サーっと人が去っていくものです。
私の知り合いだった億万長者が一時、溢れんばかりの仲間に囲まれていたのが、
事業に失敗するやいなや周りから殆どの人々が去っていったのをよく見たものです。
今までの仲間意識はどこ吹く風で、まさにお金の切れ目が縁の切れ目を痛切に感じたものです。
その方が今どうしいるのかさえ、今では誰も知りません。
悲しい話しですね。
だからこそしっかりとした成功マインドを持って、サクセスストーリーの陰の部分にも目を向けて自分がどうありたいのか?
をキチンと明確にしておくべきでしょう。
確かに結果は重要です、がその過程こそ、その成功を継続出来るかどうかに大きく関わってくることを知りましょう。
一発屋ほどミジメなものはありません。
もしあなた様が本気で成功したいのならば、憧れる成功者の陰の部分にも意識を向けましょう。
そしてどうそのような苦難から登り詰めたのかを自分に置き換えて思考するのです。
成功とは毎日毎日の一歩一歩の積み重ねでしか得られません。簡単に得た財産は簡単に失うことも事実です。
これはなんちゃって投資家によく見られる傾向です。
一時「秒速で億を稼ぐ」と言われたY氏も、あっという間に表舞台から姿を消しました。
当時の若者から見ればカリスマのような存在でしたが、今は殆どの方々が去ってしまいました。
登山家もテッペンに達成したことよりも、その登山過程が大切なんです。
目立ちはしませんが、日頃の厳しい鍛錬こそ人目には触れませんが一番重要なんです。
どうか、スポットライトを浴びているその陰を見るクセを付けましょう。そしてそこからこそ学ぶべき知恵があることを悟りましょう。
これだけでも、成功者と言われる方々を見る目が大きく変わります。
そしてそれを自分自身に置き換える際に、とても価値あるものになることをここに約束致します。
感謝
下村しげお