◆両親へ
こんな私を生んで下さり、本当に有難うございます。小さい頃からワガママだった私を時に厳しく、時に優しく包み込んで下さった愛情は決して忘れません。
私は偶然にあなた達の子供として生まれてきたのではなく、私自身があなた達を選んで生まれて来たのです。そうあなた達の子供としてこの一生を過ごしたいと願ってです。
そして、そんな私を本当に可愛がって下さった感謝に心が震えるばかりです。返しても返しても足りないぐらいのこの溢れんばかりの感謝の気持ちをどう表現したらいいのでしょう?
私が唯一出来る親孝行、それはあなた達を看取ることです。
親よりも先に死ぬことほどの親不孝はありません。私は生きて、そしてあなた達の最後を涙で枯らすことでしょう。
そして最後に手を取り、「ありがとうございました」と大声で叫ぶことでしょう。あなた達の子供として生まれてきてことに感謝して、そしてあなた達の教えを次に繋げていきます。
いろいろな思い出が走馬灯のように流れては消えていきます。楽しかったこと、苦しかったこと、笑ったことの全てが私の宝物です。そう、どんなものにも変えられない宝物です。
また生まれ変わってくるのではあれば、またあなた達の子供として生まれてきてもいいですか?、そして今世で出来なかった親孝行をもっともっとしてあげたい。
あなた達の教えが私の支えとなっています。本当にありがとう、そしてさようなら。
またお会いできる日を楽しみに今日という日を命がけで生きていくことをここに誓います。
心を込めて。
◆妻へ
あなたと出会ったのは私が28歳、あなたが23歳の時でした。まだ私がサラリーマンであなたがその後に入社してきました。あれもきっと必然だったのでしょうね。
あれから結婚をして、素晴らしい子供にも恵まれ、本当にあなたと結婚出来たことを心より感謝しています。私は亭主関白でしたのできっと大変だったでしょうね。
でもあなたはこんな私に黙って付いてきてくれました。事業に失敗してどん底な人生に付き合わせてしまった時も、あなたは黙って私を見守っていてくれました。
辛かったでしょうね?、苦しかったでしょうね?、でもこうして私のそばを離れずにいつも寄り添って下さることに、私は涙が出るほどに感謝しています。
あなた以上の女性はこの世にはいないと断言します。あなた以上の人間はこの世にはいないと確信しています。
あなたと人生を共に出来たことが私の成功そのものです。
お金に苦しんだ時も、たくさんのお金が入ってきた時も、あなたは変わらず私や子供のことばかり考えておりました。
自分のことはさておき、常に家族を中心にいてくれました。
どんな成功者もあなたには敵わないと、自信を持って断言出来ます。やはり賢い女性がいて初めて男性というものは光るんだと教えてくれたのはあなたなんです。
心から心からあなたを愛しています。だから私を先に逝かせて下さい。あなたを看取るのは私には無理なようです。最後のワガママになりますが、そこだけはお願いします。
まだ時間が少しはありますので、もっとこの二人の人生を楽しみましょう。そして良き思い出をたくさん作りましょう。あなたの隣で笑っている私が世界中で一番の幸せ者です。
感謝を込めて。
◆子供たちへ
こんな私の元に生まれてきてくれたこと、これほどの喜びはありません。あなた方のためならば、どんな困難も逆境も乗り越える覚悟があります。
初めてあなた方と出会った日のことは、今でも目に焼き付いています。クシャクシャなサルみたいな可愛い二人の女の子。元気だよって泣き叫ぶあなた方を見て、私は本当に嬉しかったです。
それから幼稚園、小学校、中学校、高校、専門学校とどんどん大きくなっていくあなた方を見るのが、私の唯一の楽しみでした。
そしてその期待通りに、あなた方はスクスクと育ってくれましたね。本当に元気で笑顔の素晴らしい子どもとしてです。
思春期になりますと、だんだんと会話が減っていったことは確かに寂しかったけれど、あなた方の笑顔を見ているだけで心が洗われる私がいました。
私の事業の失敗などで、一時苦しい思いをさせてしまったことが私の唯一の後悔です。でもそんな時もあなた方は文句一つ言わず元気に生きていました。
どれほどの勇気を貰ったでしょう。どれほどのパワーを頂いたでしょう。それほどにあなた方の存在は、私にとって大切なものなのです。
どんな成功よりもあなた方と出会えたことの方に価値があるのです。
どんな成功よりもあなた方の存在そのものに価値があるのです。
これだけは覚えておいて下さい。この社会は良いことばかりではありません。辛いことも、苦しいことも、泣きたいこともたくさんあなた方に訪れるでしょう。
でも、その全てが勉強なんです。神様は乗り越える試練しか与えません。その苦難が厳しければ厳しいほど、あなた方が成長している証だということをです。
お父さんはあなた方よりも先に逝きます。これは絶対の約束です。そして私はあなた方の手を取り「人生を楽しみなさい」と最後のお説教をするでしょう。
愛情を込めて。
◆ブログを読まれている方々へ
私のブログをいつも読んで下さり、本当に有難うございます。このブログは見えない皆様一人一人に向かって命がけで私の思いを発信しています。
私の過去50年以上の失敗や挫折、そして成功経験をもとに、少しでも皆様のお役に立てればと、いろいろなテーマに沿って時間を割いては書いています。
人生とは成長し、そしてその成長で得られた力を持って次に繋げていくものです。但し、成長とは楽しいことばかりではありません。失敗や挫折の中からそれは生まれるのです。
私の好きな言葉に「神様はあなたにプレゼントをする時に、それを問題の中に包み込む」というものがあります。まさにこの言葉通り、問題の中には素晴らしいプレゼントがあるんです。
これは何度も何度もどん底を味わった私が言うのですから間違いありません。どうかこの言葉を覚えて欲しいと思っています。
そして出来ましたら困っている方々にシェアして頂けましたら幸いです。まさしくそんなペイフォワードこそがこのブログの目的なんです。
人は与えた分だけが戻ってきます。良いことを与えれば良いことが戻ってきます。
逆にイヤなことを与えればイヤなことが戻って来るのです。これが原則です。
どうかこのブログで、皆様の人生において何かのヒントになって下さればこんなに嬉しいことはありません。私も時間を割いてこのブログを書いている意味が出てきます。
本日は「一番大切な愛する人へ捧げる言葉」ですが、この一番大切な愛する人の中に、皆様はいらっしゃいます。それほどの感謝の気持ちを持ってこのブログは成り立っているのです。
どうか皆様の人生が笑顔に包まれますように、そしてもっと多くの方々の笑顔を作れる人になって頂けるように、私も心より応援させて頂きます。
命をかけて。
感謝
下村しげお